コラム

スクイーズ式のメリット・デメリット

コンクリートポンプ車には、スクイーズ式とピストン式があります。
どちらも一長一短なので、建築物や状況に応じて使い分けられています。
今回は、スクイーズ式のメリット・デメリットをご説明しましょう。
▼スクイーズ式とは
円筒型のチューブを回転式ローラーで絞ることで、生コンクリートを押し出す方式のポンプです。
■スクイーズ式のメリット
仕組み上、生コンクリートを送ったり吸い戻したりできるため、無駄になるコンクリートの量を抑えられます。
また無駄なコンクリートがほとんど残らないことから、圧送後の清掃が比較的容易なのもメリットでしょう。
■スクイーズ式のデメリット
スクイーズ式のデメリットは、圧送力が低いため高層階での施工に向かないことです。
一戸建ての基礎や低層の建物であれば問題ありませんが、マンションや高層ビルなどの高い場所には不向きでしょう。
またポンプの摩耗が激しいため、こまめなメンテナンスは必須です。
ローラーで押し出す形式ですが、小さいスランプ値のコンクリートは密度が高く押し出せないこともあります。
▼まとめ
スクイーズ式とは、円筒型のチューブに充填されたコンクリートを回転式ローラーで押し出す方式のポンプです。
生コンクリートを送ったり戻したりできるため、無駄になるコンクリート量を抑えられます。
反対にデメリットは、高層階の施工には向かないことでしょう。
スクイーズ式・ピストン式共に一長一短がありますので、現場の状況によって使い分けることが必要です。

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